【インドネシア株】カルベ ファルマ
はじめに
インドネシアのカルベファルマ(KLBF)という企業をご存知でしょうか。
日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが,ジャカルタに本社を置く,インドネシアいえ,東南アジアを代表する医薬品・製薬企業です。
インドネシア株式で構成されるブラックロックのETF「iシェアーズ MSCI インドネシア(EIDO)」にも組み入れられており,構成比率は上位第11位です(上図薄橙)。
以下に記載の通貨は,インドネシアルピア(IDR)です。桁が多くて若干見にくいですがご了承ください。
ルピアは通貨安が進んでおり,株価が上がっても為替でもっていかれるのは少々痛いものがあります。なお,2019年10月現在,1ルピア=0.007662円 くらいです。
カルベ ファルマの基礎的データ
会社名 | カルベ ファルマ |
ティッカー | KLBF |
業種 | 医薬品 |
設立 | 1966年 |
上場取引所 | インドネシア証券取引所 |
上場年 | 1991年 |
カルベ ファルマの事業セグメント
事業セグメントは以下の4に区分されます。薬では主にジェネリック薬品に強みを持っています。
- Prescription Pharmaceuticals:処方箋医薬
- Consumer Health:コンシューマーヘルス
- Nutritionals:栄養食品
- Distribution & Logistics:流通・物流
カルベ ファルマのセグメント別売上高
2017年から2018年にかけては,すべてのセグメントで前年を上回っています。
カルベ ファルマの株価
2015年までは順調に株価を伸ばしてきましたが,それ以降は下落と上昇のボックス圏となっています。
カルベ ファルマ vs ジャカルタ総合指数
- 青:カルベ ファルマ
- 黄:ジャカルタ総合指数
10年チャートです。ジャカルタ総合指数を大きくアウトパフォームしています。
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カルベ ファルマの売上
売上は毎年確実に伸ばしてきています。
カルベ ファルマのEPS
EPSも基本的に右肩上がりとなっています。約9年で2.7倍となっていますね。こちらも着実に伸ばしてきています。
カルベ ファルマの配当金と配当性向
カルベファルマは,直近では2012年10月に1:5の株式分割を行っています。
配当金(緑)は緩やかながら増配していってます。配当性向は2018年に50%ですので,まだまだ配当余力はありそうですね。
カルベ ファルマの営業利益・純利益・営業利益率
営業利益・純利益とも着々と伸ばしてきています。一方で,利益率は年を追う毎に下落傾向です。
カルベ ファルマのキャッシュフロー
気になるキャッシュフローの動きです。
カルベ ファルマの負債総額
負債は徐々に減少してきていますね。
カルベ ファルマに関するまとめ
さて、いかがだったでしょうか。カルベ ファルマは。
インドネシアでは,2014年にインドネシア国民健康保険(JKN)制度を開始しました。これは,国民皆保険制度で,2019年までに全国民を新制度に移行させる計画です。旧制度では,貧困層や公務員・民間従業員などの別で保険制度も別れていました。これを一本化するということです。2019年6月時点で95%をカバーするまでに至りました。
JKN制度が始まったことにより,病院の患者数が大幅に増加しているというレポートもあり,誰でも比較的医者にかかりやすくなったのではないかと思います。なお,この保険制度は,本人負担割合が原則無料です。薬・医薬品業界としては患者数が増えることで,薬の需要も上がるため,この保険制度は医薬品業界にとって恩恵となるでしょう。
SBI証券ではインドネシア株が買付できます。今夏には新しく銘柄も追加されました。
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